石狩教育研修センター 
  「Q-Uを活用した学級集団づくりを学ぶ」
  理論研修会 終了

テーマ 「いじめ対応と学力向上の共通基盤となる学級集団づくり」
日 時 平成25年1月9日(水) 14:00〜16:00     
会 場 石狩教育研修センター     
講 師 河村 茂雄 氏
(早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授)     
参加者 130名     
 研修会

ようす
  
 
いじめの問題の解決が急務であります。学校・学級生活への不適応、不登校、いじめ被害の可能性の高い子供を早期に発見できる尺度として、Q−Uが有効であることを、昨年度の研修会で河村先生から学びました。今年も再度河村先生にお越しいただき、Q−Uを活用し、その結果を児童・生徒への対応、教育実践に具体的に活かす方策を教えていただきました。




1.学校教育の2つの柱
@学習指導
Aガイダンス・生徒指導

2.日本の学校教育の特徴のマイナス面
○学級集団の状態を良好にしなければ、学習指導面とガイダンス面が相乗的に悪化していく。
       ↑↓
◎現在の日本の学校教育問題の背景に、良好な学級集団が形成できにくくなっている、という問題がある。

3.理想の学級集団の構造
集団内のルール(規律・行動様式)とリレーション(親和的な人間関係)が確立している。
・学級集団と「いじめ」 ・学級集団と学力

4.教師に求められること
日本の学級集団の理解と学級づくりの方法論を持つ。

5.学級集団育成の目安となる学級集団の発達段階
第一段階 混沌・緊張期
     ↓
第二段階 小集団成立期
     ↓
第三段階 中集団成立期

さらに、第四段階 全体集団成立期、第五段階 自治的集団成立期へ…

 
参加者の声
・これまでの自他の実践を重ねてお話を聞いて、有効なこと不適切なことの確認ができた。もう一つ、忙しさにかまけて職員間の教えあい聞きあいが減ってきていると感じた。反省して今後に役立てたい。

・昨年から引き続きの受講でしたが、大変勉強になりました。とりわけ、後半の集団づくりのステップが非常にわかりやすく自分の実践と比べながら学ぶことができました。ただ大切なことは、自分の実践だけでなくそれを周りに広げチームとなって学年・学校・地域全体で、子どもたちの育ちを支えていく必要があると感じました。また河村先生自身の熱い思いからもパワーをもらいました。これからも学ばせて頂きたいです。本当にありがとうございました。